÷0  ジャンル雑多な読書感想文
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三四郎
三四郎
夏目漱石 岩波文庫

 思い立って読んでみた日本文学第二弾。割合素直な小説なので、感想も短め。
 あらすじ。主人公三四郎は、大学入学のために九州から上京する。大学の先輩や同級生、高等学校の先生など、都会である東京で様々な人物や出来事に出会い、三四郎は戸惑いながらも成長していく。そして現代的美人である美禰子に心惹かれるようになるが。
 田舎の純朴である若者が、都会に出て視野を広くし、自分の立身について考えるようになるという教養小説的テーマと、真意の読めない美女美禰子との恋愛、という二つの軸を中心に小説は進んでいく。『吾輩~』や『坊っちゃん』と比べると堅くなってきて、『それから』『門』につながるような後期漱石風になっていくが、会話文や口だけは達者な与次郎あたりに前期漱石の面影が残っている。
 冒頭に汽車で出会った行きずりの女から、部屋を同じくしながら何もしなかったことに対して「貴方は余つ程度胸がない方ですね」と言われるシーンがあるのだが、三四郎の田舎っぽいところと野暮であることを象徴するこの描写は楽しい。
 どことなく「寒月」に似ているような気がする野々村や、その可愛らしい妹であるよし子や、同級生の与次郎など東京で色々な人物と出会うのだが、その中でも広田先生が一番印象深い。結婚もせず、世間から離れて、時にお節介な教え子に手を焼かされつつも、恬淡と生活している様は、主人公の目指すどの世界とも関わらないが、それでも三四郎に大きな影響を与えている。最後の憲法発布の際に出会った女の子と母親のエピソードは反則に近い。
* 2007/06/24(日) # [ 読書感想文 ] トラックバック:0 コメント:0

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