÷0  ジャンル雑多な読書感想文
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バカカイ
バカカイ
ヴィトルド・ゴンブローヴィチ 河出書房新社

 第2次大戦前に活躍したポーランド作家の短編集。翻訳されたのは最近なので、読みやすい文体。古臭い感じはせず、奇妙に歪んだ味わいが魅力。『バカカイ』とは日本語で聞くと変だが、どこかの通りの名前らしい。この翻訳以前では『ばかあかい』となっていて、反共産主義っぽくこれまた変な感じだ。ポーランドだし。
 以下、面白かった作品の感想。オチにも言及しているので、これから読む予定の方はご注意を。

『クライコフスキ弁護士の舞踏手』
短編集の中では、一番飛ばしている感じがして好きかも知れない。ストーカー主人公の一人称によるその行動の軌跡。主人公の唐突さと偏執的な行動に笑いが漏れる。ストーカー相手の浮気相手(予定)への手紙とか。全編を通して登場人物は何かおかしいのだけれど、本人はまともなつもりでそれを自覚していないのが一番笑える。
『計画犯罪』
予審判事が事務手続きで訪れた家では、その前日に家長が死んでいた。何やら怪しげ見える家族の態度と、全くおかしな所のない死体。事件があると確信した予審判事は、調査を開始するが…。
オチは読めるけれど、そこまでの書き込みが執拗で読ませる。この話の中で何が一番おかしいのかというと、主人公の性格だというのがまた。
『帆船バンベリ号上の出来事』
その前に収められている『冒険』の方が、より洗練されている気がするけれど、個人的にはこっちの方が好き。最後の一文を書くためだけに、書かれたと言っても良い。主人公は、急ぐあまり予定とは違う船に乗ってしまう。帆船の上での退屈した日々の中で、綱の丸飲みなど少しずつ起こる奇妙な出来事。厳格さを保とうとする船長達と不穏な船員。遅々として進まない船。最後に一頭航海士と踊り出す船長が最高。
『裏口階段で』 蓼食う虫も好きずき。
『大宴会』 平凡な王様が結婚式披露宴の場で超・国王となって超・疾走!
* 2007/06/02(土) # [ 読書感想文 ] トラックバック:0 コメント:0

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