÷0  ジャンル雑多な読書感想文
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百鬼園随筆
百鬼園随筆
内田百 新潮文庫

 夏目漱石の弟子で、「贋作吾輩は猫である」も書いている百先生の代表的随筆集。新仮名遣いにになおしてあるので、気軽に読める。ちなみに表紙は、芥川龍之介画。
 日本文学は、どうしても堅苦しいのが多い気がして敬遠しがちなのだが、これくらいユーモアがあふれていると、私でも読みやすい借金をして金回りが苦しかったり、頭が大きくて帽子が入らない、といったことをユーモアを交えて書くと、どうしても自虐的な文章になりやすいが、百先生の場合は、それを不思議に思っているように書いているのだから、自然と笑えてくる。というより、たぶん本当に不思議に思って書いているのだろう。
 子供っぽくてわがままで、いくら借金を積み重ねても懲りない、私たちとはちょっとずれている百先生が書く世界を読むのは、違うレンズで見慣れた世界を覗きなおして見るようで、その歪みの違いが読んでいて面白い。
 講談社文庫版では、赤瀬川原平が解説を書いていて、どこかベクトルの向きが近いんだろうと思い、納得。
 おすすめは、『蜻蛉玉』 身近で普段は気にしていない生活上の雑貨も、よくよく見てみると不気味で気持ちの悪いものかもしれないと気づかされる一編。
 もう一つは「続百鬼園随筆」の方に載っている『立腹帖』 百先生ではないけれど、
他人の立腹するのを見ているのは、つくづく面白いものだと思った。

* 2006/08/04(金) # [ 読書感想文 ] トラックバック:0 コメント:0

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