÷0  ジャンル雑多な読書感想文
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笑うな
笑うな
筒井康隆 新潮文庫

 時をかける少女も映画化するし、富豪刑事はドラマ化するし、日本以外全部沈没も便乗効果で熱い、ということで、久々の筒井康隆の、代表的ショートショート集。

 どっかでネタを見たような気がするのは、たぶんこっちが本家で、その後多くの人に影響を与えたってことなのだろう。良くも悪くも、時代を代表する大家であるし。
 SF色もあまり濃くないので、筒井康隆を初めて読む人でも手に取りやすいのではないだろうか。お得意のブラックユーモアも、そこまではきついなく、ふふと穿った笑いがこぼれる一冊。
 心があったかくなるような短編を読みたい人は、不思議な交流が心にしみる「座敷ぼっこ」だけ読むといいと思う。
 大笑いしながら笑うなと言う、ひねくれている「笑うな」も面白いが、「傷ついたのは誰の心」が一押し。警官と妻が目の前で不倫に及んでいるのを不条理に見つめる主人公の視線が笑いを誘う。

 今まで一番心に残った(良いか悪いか)筒井康隆の短編は、「農協月へ行く」に所収されている村井長庵。生娘だろうか妊婦だろうが、老いは婆さんから新生児まで犯し尽くす、離島のエセ医者、村井長庵の大暴虐の限りを描いた時代短編小説。情緒なんか徹底的に踏み倒して、スピーディに展開していく筆致、そして肝心なところでやり遂げられない幕切れ。面白いけれど胸焼けします。免疫ないのに、「問題病棟」を読むのもきつい。
* 2006/07/15(土) # [ 読書感想文 ] トラックバック:0 コメント:0

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