÷0  ジャンル雑多な読書感想文
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ゴドーを待ちながら
ゴドーを待ちながら
サミュエル・ベケット 白水社

 ノーベル賞作家の戯曲。戯曲なんて見たこと無いのに。ちなみに、ジョイスの影響を受けているそうです。
 あらすじ。浮浪者のヴラジミール(ディディ)とエストラゴン(ゴゴ)はゴドーを待っている。そこにポッツォとラッキーが通りかかる。そしてやがて去る。ディディとゴゴは首を吊らず、ゴドーも来ないまま夜が来てしまうが、二人は立ち去らない。以下くり返し。
 あらすじだけでは意味不明だけれど、本当にこれだけの話。今何時なのか、第二幕は第一幕の翌日なのか、ゴドーの使いは兄なのか弟なのか、色んな事というか全てが不確定のまま終わってしまう。キリスト教的背景がかなり濃く出ているけれど、まあ何とか通じる程度で。ちなみにゴドーは、神様かもしれない何か(そもそも存在しないかもしれない)。そんななにともしれないゴドーを、二人はずっと待っている。
 演じることなんてない、という台詞から始まるとおり、何とか上演時間の2時間を潰そうと二人が四苦八苦するのは、素直に面白い。意味のない会話はほとんどかみ合わないうえに、登場人物の行動はほとんどナンセンス。ラッキーとポッツォの関係が神と人間の戯画?のような関係は示唆的だし、ラッキーの崩壊していく長広舌も見ているだけで楽しい。テニスにもかかわらず、石、かくも青くも、頭蓋骨頭蓋骨頭蓋骨。
 わたし自身の感想も書きたいことがまとまらないままナンセンスになってしまったけれど、とりあえず面白いと作品だったのでよかった。
 ゴドーはきっとずっと来ないだろうし、二人はきっと首を吊ろうと言いながら吊らないんだろう。

 最後に、例の如く好きな場面から。
エストラゴン 眠ってた。どうして眠らしといてくれないんだ、いつも?
ヴラジミール 寂しくなったんだ。
エストラゴン 夢を見たよ。
ヴラジミール よしてくれ、夢の話は!
エストラゴン その夢というのが・・・
ヴラジミール よしてくれと言ってるじゃないか!
エストラゴン (この宇宙を指して)この夢だけでじゅうぶんだって言うのか?
* 2006/06/02(金) # [ 読書感想文 ] トラックバック:0 コメント:0

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