÷0  ジャンル雑多な読書感想文
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私の個人主義
私の個人主義
夏目漱石 中公クラシックス

 軽くメモ程度に。
夏目漱石の代表的な講演を納めた講演集。後の漱石作品を読む上で、参考になると良いなと思って読んでみた。明治後期から大正のリベラリストである彼の考えがよく分かる構成。あまり難しい言葉が出てこなかったので、読みやすいと思う。
以下、気になった部分のみ短評

・文芸の哲学的基礎
後半はともかく、前半は流石漱石だなあと思わされました。唯我論的に出発したあと、時間・空間・数・因果というものが意識が分化していったために生まれた方便(今の言葉で言うならフィクション)なのだという説明には改めて納得。芸術の表そうと目指すところが、美や情や真とか色々あって、一つだけに限定されないというところまでは良かったのだけれど、だからといって他の理想を害すような作品はいけないという点は疑問に思えた。こんなところにまで加害原理を適用しなくても、もっと色々なものがあっても良いんじゃないかとわたしは思う。

・現代日本の開化
昔も今も、日本は変わらず大変なようです。最近とある笑える本が大流行しているので、漱石の意見をちょっと引用してみる。
外国人に対しておれの国には富士山があるというような馬鹿は今日はあまりいわないようだが、戦争以後一等国になったんだという高慢な声は随所に聞くようである。なかなか気楽な見方をすればできるものだと思います。

・私の個人主義
おそらく漱石のしたなかで一番有名な講演。加害原理を元にした個人主義の話。平たく言えば、他人の意見を鵜呑みにするな。自分を尊重して欲しければ、他人を尊重しろ。金や権力を使う時には周りへの影響を考えろ、と言うことだと思う。これを貫き通すならば他人とつるむことはあり得ないので孤独なのは致し方ないと言われても、やっぱり近代に個人として生きることは大変。
* 2006/05/21(日) # [ 読書感想文 ] トラックバック:0 コメント:0

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