÷0  ジャンル雑多な読書感想文
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赤瀬川原平 中公文庫


 読売新聞で連載されていた新聞小説をまとめたもの。赤瀬川らしい味が出ていて結構好きな本。
 一見、日々の何でもない出来事を書いたとりとめもない随筆だけれど、少しフィクションも入っていて、それが原稿の字になって、新聞に印刷され、読者の目に届くという時間の中で、じわじわと少しずつ小説になっていく過程が、読んでいて何となく分かるような気する。事実と小説のぼんやりとした境界の上の本とでも言ったら良いんだろうか。
ということで、現実は少し寝かせると小説になるのだった。
 中身の方は、他の随筆とあまり変わらないが、毎日書かなければいけない分だけ、生活に密着しているものが多い。ペットである犬のニナや猫のミヨ、趣味であるカメラについてなど、犬派でも猫派でも物派でも楽しめる。普段は動物になんて興味はない方だけれど、作者のだらっとした考察付きで読むと興味深く読めた。
 印象に残ったのは、犬のニナと半ノラ猫のヒゲ(両方メス)がじゃれ合っているうちに、相手が可愛くてたまらなくなって、犬の方が猫を押し倒してしまう話。なんだかもう、種族も性別もどうでもいいよ、ラブアンドピースという気持ちになってくる。
 最後に眠っているニナの描写がとても幸せそうだった。贅沢。
すやすや
すやすや
すや。
・・・・・・・
すやすや
 できれば、実際連載されている時に、毎日少しずつ読みたかった作品。単行本だと、まとまっていてお得感は出るけれど、この作品特有の魅力が少し減ってしまう感じがする。

 新聞小説と言えば、筒井康隆の「朝のガスパール」も面白かった。メタフィクション的なところより、作中作者の櫟沢の読者罵倒がいい。どうして悪口の言葉というのは、あんなにも豊かなものなんでしょうか。
 逆に地雷は、渡辺淳一の「愛の流刑地」 失楽園のさらにひどい焼き直しだけれど、ある意味ギャグ。毎日笑わせてもらいました。
* 2006/03/05(日) # [ 読書感想文 ] トラックバック:0 コメント:0

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