÷0  ジャンル雑多な読書感想文
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春琴抄
春琴抄
谷崎潤一郎 新潮文庫

 日本文学を読もうと唐突に思い立って、読んでみた。100ページとちょっとの短めの作品。文章が綺麗。
 あらすじ。「わたし」は、墓参りの途中で見つけた少し変わった墓にお参りする。その墓は、琴のお師匠さんであった春琴と、彼女に使えている佐助のものであった。気になった「わたし」は、佐助の書いた文章を手に入れる。
佐助は春琴が幼少の頃から、彼女に仕えていた。9歳の時に失明した彼女は、琴が巧く、顔立ちも良かったが、とても高慢だった。佐助と春琴は事実上の夫婦であったが、師匠とその付き人して暮らしていた。そんなある日、何物かが春琴の顔に熱湯をかけて。
 最近春琴のツンデレぶりが取りざたされているが、この話の肝はやっぱり佐助の盲目的愛情だろう。押入を締め切って暗闇の中で盲人になったつもりで三味線を練習するシーンとか、何歳も年下の少女にしかられても全く口答えをしないところとか。春琴自身に対しても、最後には目を閉ざしてしまうのがすごい。春琴に盲目になったことを告げるところで、二人の立場の転換点となっているのが何とも巧い。佐助自身も、あのときのことが一番心に残ったと言っていることだし。
 最後にどこかのお坊さんが悟りが何とかという一文が付いているが、悟りなどの高尚なこととはあんまり関係なく、ひたすら脳内の春琴を愛でているだけのような気がする。
 裏のあらすじには、「二人に起こった悲劇」と言ったことが書いてあるけれど、結局はかなり二人とも幸せなんだと思う。周りにはどう思えようとも。

 とりあえず、「痴人の愛」のナオミより断然春琴派。
* 2006/01/13(金) # [ 読書感想文 ] トラックバック:0 コメント:0

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