÷0  ジャンル雑多な読書感想文
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エディプスの恋人
エディプスの恋人
筒井康隆 新潮文庫


 筒井康隆作品ではかなり読まれている「七瀬三部作」の三作目。
 一作目「家族八景」では、エスパーで人の心の中が読める七瀬が、お手伝いさんとして一見平凡な家族の心の中をえぐり出す短編集。
 二作目「七瀬ふたたび」では、旅に出た七瀬が他の超能力者達と出会って、国家的反超能力者集団と闘争を繰り広げる。
 そして本作、「エディプスの恋人」によって、七瀬シリーズは終わりを迎える。
ざっとあらすじは、七瀬が勤める学校の生徒であり、不思議な力によって護られている「彼」を探っていく内に、ある時七瀬は突然「彼」と恋に落ちるが・・・、というところ。
七瀬三部作の中では、一般的に評価は低めだが、自分は最後の三ページで落ちた。最後に走り出す七瀬は、二重の意味を持つのだと勝手に解釈した。自分の非存在感から逃れるために「彼」の元へ役割を全うしようと走り、かつ自らが演じる「エディプスの恋人」という作品そのものを終わらせ、「神」(筒井康隆も含むのだろうか)の手の上から逃れるために走る。「七瀬ふたたび」の登場人物がこの作品の中で存在できないのは、「エディプスの恋人」の中では演ずるべき役割がないからだと言及されているのが、切ないです。
 結局、筒井康隆にはありがちなメタフィクションなわけですが、最後でさらっと出てくるのが良かった。
* 2005/09/13(火) # [ 読書感想文 ] トラックバック:0 コメント:0

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