÷0  ジャンル雑多な読書感想文
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風流冷飯伝
風流冷飯伝
米村圭吾 新潮文庫

 軽く読める時代物小説。表紙から見て分かるとおり、まったりとした味わいの本。なんだか題名までのんびりしている。冷飯というのは、武家の次男坊以下の男子の意味。
 あらすじ。時代は安穏とした江戸時代。四国讃岐ののんびりとした小藩である風見藩に、江戸から調子だけはよい幇間の一八がやってくる。ひょんなことで知り合いになった冷飯食いの数馬と一緒に、おかしなしきたりが敷かれている風見藩を見て回るなかで、様々な冷飯食いと出会う。そうしているうちに、藩主の時羽直重から将棋頭という役職を新設するというおふれが出て、藩内の冷飯食い達は大騒ぎになる。果たして冷飯食い達はどうなるのか、そして平和な藩にやってきた一八の真の目的とは。
 将棋好きな人にも、おすすめ。色っぽい表現も、随所に散りばめられている。
 役職もなく、家の跡も継ぐことなく、毎日毎日ぶらぶら暇つぶししか出来ず、一抹の寂しさを感じさせながら、それでも風流に毎日を楽しもうとしている冷飯食い達がいい味を出している。
 いつの時代でも、モラトリアム人間に対する風辺りはきついんだなとぼんやり思わせるが、そのこと自体を何とか楽しんでやり過ごそうとしている様が、のほほんとして読んでいて楽しい。どちらにしても、平和な城下町を牛耳り、スキャンダルを待ち望んでいる「乙女組」のバイタリティには敵わないが。
 この人の本だと、「退屈姫君伝」の方が知名度も人気も上だが、やっぱりこっちののんびりしたどこか飄々とした風情に、味があって好みだったりする。「退屈姫君伝」の方は続刊が次々と出ているが、こっちには出ないものか。
* 2005/11/16(水) # [ 読書感想文 ] トラックバック:0 コメント:0

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