÷0  ジャンル雑多な読書感想文
2017.09 « .1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31» 2017.11
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
* --/--/--(--) # [ スポンサー広告 ]
読書メモ1
日本文化における時間と空間
加藤周一

 なんとなく加藤周一の著作が読みたくなったので。とりあえず今までのまとめ「日本文化=今・ここ文化」
 日本文学史序説では文学の通史をたどって行くことでその基盤を明らかにしようとの試みだったけれど、今回は日本文化の特徴そのものを論じる流れ。未来への確固たる展望や過去への判断評価を持つことなく、たった今現在という瞬間に集中すること。全てを含むこの瞬間を表すために、洗練を重ねる表現様式。文学だけでなく美術や芸能など含み、日本文化を捉えるひとつの視点として面白かった。
 加藤周一の著作は、日本文学と西洋文学などと較べて感じる違和感を、豊富な知識の裏付けのもと、さらっとわかりやすく語ってくれるところが素敵でよいなあ。西洋をみならうべきとか日本文化こそ至高とか、余計な価値判断を含まないのも読みやすいし。気候風土と歴史の積み重ねの違いによる思考形式の違いと、文化の表現様式の違いについてぼんやり考えたくなる感じの本でした。


街並みの美学
芦原義信

 西洋や日本やアラブなど、各国の美しいと言われる建築群を「街並み」という視点からどう美しいのか探っていく本。20年くらい前の本なので、若干今とは合わないところもあるけれど、これを読んで街並みを見てみると何となく楽しい気分になれる。
 道路の幅と建物の高さの比率、地と図としての両者の混ざり具合、そして建物の輪郭線。町を歩いていてなんとなく感じるその街の美しさを、一つ一つの要素に分解してわかりやすく解説してくれる。
 ところで、前の本からの繋がりで日本建築も西洋建築に較べて「今・ここ主義」が強いため、街並みが計画的に構築されないという作者の愚痴のあと、改善案が示されているのだけれど、そのプランが西洋の見本をそのまま日本に適用したものなので、はたしてその街並みが日本人にとって心地よい街並みなのかなあ、と少し疑問に思った。
 この後に『東京の空間人類学』を読んだら、結構対照的で面白かった。やっぱり西洋の街並みをそのまま日本に移したって、面白くは良くならんよね。アジア的喧噪!

 あと、本書でもかなりページを割いている、現代建築を語る上でどうしてもはずせないことになっているル・コルビュジェについて。この人がデザインした建物は未来人が住む建築のようで、素人目にも均整のとれたデザインといい、時代の枠を超えた不思議な魅力があるなあ。合理的というコンセプトのもと設計されているらしいけれど、実際は住みにくいらしい。現代ではなく未来になったら住みやすくなるのかも知れない。
* 2009/07/19(日) # [ 読書感想文 ] トラックバック:0

トラックバック
この記事のトラックバックURL

▼この記事へのトラックバック(あれば表示)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。