÷0  ジャンル雑多な読書感想文
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葉桜の季節に君を想うということ
葉桜の季節に君を想うということ
歌野晶午 文藝春秋


 奥泉光の「モーダルな事象」から、本格ミステリーマスターズ繋がりで読んだ。文春の特集「このミステリーが凄い」の一位だったらしい。図書館に3冊くらい一緒に並んでいて、うら寂しい感じが哀れでつい手に取ってしまった。
 あらすじ。妹と同居している主人公成瀬は、ある日飛び込み自殺を図ろうとしていた麻宮さくらを助ける。この出会いを切っ掛けに二人は、交際を始める。一方、高校の後輩であるキヨシの思い人、久高愛子に頼まれて、成瀬は保険金殺人を仕組んだ疑いのある健康用品の会社、蓬莱倶楽部をにわか探偵として調べ始める。探偵見習い時代にヤクザで潜入捜査を行ったときに遭遇した殺人事件と初恋の回想を挟みながら、蓬莱倶楽部を調べていくうちに成瀬は、麻宮とすれ違いを繰り返しながらも事件の真相に迫っていくが。
 目次の構成の仕方がよい。成瀬とヒロインとの恋愛と同時進行で回想される、成瀬の過去の恋愛と事件、そして誰かの陰惨な過去。トリック自体は素直なので、ミステリファンじゃなくても入り込みやすいと思う。(別段私もミステリ好きではないし)語り口もあっさりしていて、読みやすい。読後感もすっきりさわやか。主人公達の恋愛も面白いくらい、読ませるように出来ている。
 最後には一本取られたという気分になり、うまく出来たミステリだと思う。
 とりあえず、巻末に付いている補遺を先に見ては、絶対にいけない。
(以下ネタバレ注意)


 よくよく私もこの手のネタが好きなのか、無意識に選んでしまうとは恐ろしい。好みはあると思うが、私は多分このオチは嫌いではない。恋愛パートへの感情移入が強いほど、驚きは大きそうだ。成瀬ではないが、バイタリティがあるって素晴らしい。しかし、このトリックなら、もっと面白い小説が世の中には沢山あると思う。さらっと読めて面白くはあるが、別段それ以上のものでもないというのが、全体の感想。
 装丁も落ち着いているし、何よりタイトルが秀逸なので、本棚に飾っておくと見栄えが良くなるかも知れない。

追記)googleで検索したところ、かなり評価が高かった。驚いた。まあ、読んで損はないのだし。もう少しトリックの下地が出来ていれば、評価できたかも知れない。それが無いことこそが、このトリックの目玉なのだが。
* 2005/09/18(日) # [ 読書感想文 ] トラックバック:0 コメント:0

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