÷0  ジャンル雑多な読書感想文
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赤い右手
赤い右手
J・T・ロジャーズ 国書刊行会

 シリーズ世界探偵小説集から。カルトというかクセのあるミステリということで読んでみた。
 あらすじ。語り手であるハリー・リドル(医者)は出先での手術帰りにエリナ・ダリーという女性に助けを求められる。彼女は婚約者セントエーメとのハネムーン中に、ヒッチハイクで拾った浮浪者<コークスクリュー>に襲われたというのだ。そしてその後、右手のない死体が見つかる。その後も連続して起きる殺人、あやふやな記憶、不可解なアリバイ、いくつもの錯綜した記憶の先にある謎とは?
 そもそもワトソンくんからの伝統で、自分は客観的だと自称する医者の話が信用できるわけもなく、込みいった時間軸や、真偽不明の推測、あやしげな証拠、そしてめまいのする夢遊病のような語りに、一気に引き込まれる。ミスリードもふんだんに含まれており、ある程度ミステリなれした読者なら疑心暗鬼いっぱいに楽しめる。そして何より不明瞭な記述こそが夏の眩暈のようなあやふやさを生み出して、事件の謎と共に読者の興味を引っ張ってくれる。
 ミステリとしてはどうなのかと思う部分がないでもないが、ミステリの枠組みを持った読み物としては十分に面白いです。

以下ネタバレ
 ミステリのお約束<信頼できない語り手>を上手く逆手に使ったミスリードが楽しい。ぼろぼろと言っていることに変なものが混じってくるリドルさんに、読んでいるこっちがはらはらする。『犯罪病理学者』マコウルメー氏の死や、殺人鬼との符丁など、いかにもな感じのお膳立てとか。
 解説が丁寧なので、あまり書くことがない。
* 2008/12/06(土) # [ 読書感想文 ] トラックバック:0

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