÷0  ジャンル雑多な読書感想文
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ジョン・レノン対火星人
ジョン・レノン対火星人
高橋源一郎 講談社文芸文庫

 「さようなら、ギャングたち」以来久しぶりに高橋源一郎を読んでみた。実質デビュー作。
 あらすじ。「わたし」はポルノ作家である。いつか「偉大なポルノグラフィー」を書く。ある日、消印「葛飾」差出人「すばらしい日本の戦争」から手紙が届く。その文章は死躰たちの描写だった。
 あいかわらず全然わからない。パロディとメタファーにより、ラジカルでリリカルな青春の暴力に満ちあふれているらしいけれど、わからない。丁寧な解説も読んだけれど、やっぱりわからない。全共闘世代とは時代が違うからかと思って、各所に使われる固有名詞を調べてみたけれど、わからない。しょうがないのでもう一度読んでみたけれど、わからない。よくわからないけれど、何か気になる小説ではある。
 高橋源一郎をよむと、相手がものすごく一生懸命に、誠実に話しているのに、何にも聞き取れないひとになったみたいで、情けなくなってくる。
 とりあえず「美しく、むだのない、きびきびとした文章」である死躰の描写の作者候補として志賀直哉が挙げられているところと、資本論おじいちゃんがフランス版資本論と再びセックスできるようになるまでのくだりが面白かった。
 好きなところから一節。暴力的描写を含むので、苦手な方は注意
「すばらしい日本の戦争」の(中略)女の死躰の話はとりわけ悲しみに満ちていた。
「正確に二等分されているんだね?つまり、会陰部から妊娠線を通って、まっすぐに……」1,2,
「すばらしい日本の戦争」は首肯き、
「考えられないほど正確に切断されているんだ。のこぎりで」と言った。
 わたしは「すばらしい日本の戦争」との間で、初めて心のキャッチ…ボールが成功したことを確信した。そのボールがのこぎりで切断された死躰であろうが何だろうが、とにかくわたしは「すばらしい日本の戦争」とキャッチ・ボールをしたのだ!
 そのうち再読することとして、今回はここまで。


追記に主な固有名詞の簡易解説
こういうつまらないことは、他の読者の読みを妨害するのかなあと思いつつ、
誰かの何かの足しになったらいいなあと思ったので。
あとせっかく調べたので、という貧乏性
題名 ジョン・レノン ビートルズメンバー
引用 ブルーノ・ムナーリ イタリアの美術家・児童文学作家
p.13 金子光晴 反骨詩人
p.15 アブドーラ・ザ・ブッチャー 悪役プロレスラー
p.15 マハリシ・マヘリーン・ヨギ導師 瞑想団体創設者 ビートルズと関係
p.18 カール・セーガン 天文学者・作家・懐疑主義者
p.24 「パパゲーノ」 オペラ「魔笛」の登場人物
p.25 古谷三敏 漫画家
p.27 ニジンスキイ ロシアバレエ振付師
p.31 ピーター・フランプトン イギリス歌手「1968年の顔」
p.41 志賀直哉 白樺派作家
p.41 落合恵子 アナウンサー「レモンちゃん」
p.42 寺田透 評論家
p.42 ボリス・ヴィヴィアン ネルスン・オルグレソン 庄司薫 作家
p.43 リカルドウ 映画監督 カルヴィーノ イタリア作家
p.44 元町「ココ山岡」 宝石店 鑑定書詐欺
p.47 アジェンデ政権(チリ左翼) アンドレ・マルロー「希望」 コンラッド「闇の奥」
p.48 『ヤギくん』『アキマロちゃん』 やんごとなき人々
p.55 ポール・ヴァレリイ フランス詩人
p.55 アンリ・ド・レニエ フランス詩人
p.56 クリスチーネ・カウフマン ファラ・フォーセット ジャクリン・ビセット 女優
p.58 デミウルゴス グノーシス主義創造主
p.59 「ヘーゲルの大論理学」 分厚い
p.61 フルトヴェングラー ドイツ指揮者 マルティン・ハイデガー 哲学者
p.68 小林秀雄 評論家
p.70 ジェイムズ・ジョイス アイルランド前衛作家
p.72 ホルヘ・ルイス・ボルヘス 南米作家
p.74 手塚富雄 翻訳家 ブライアン・オールディス イギリスSF作家
p.87 高村光太郎『智恵子抄』 彫刻家、詩人
p.90 印南新吾・鷹塔摩利 漫画「摩利と新吾」の登場人物
p.92 ビンスワンガー『現存在的精神分析』 精神科医 メダルト・ボス
p.97 ボブ・ディラン アメリカミュージシャン、詩人
p.101 テータム・オニール 女優
p.102 アラン・ロブ=グリエ フランス作家 ヌーヴォーロマン『消しゴム』
p.102 ノーマン・メイラー アメリカノンフィクション作家
p.102 野間宏 小説家、社会派
p.103 フランソワーズ・サガン フランス作家
p.121 セリーヌ「ギニョルズ・バンド」 フランス作家
p.128 「石野真子」 アイドル歌手
p.138 リチャード・ブローティガン アメリカ作家『ホークライン家の怪物』
p.139 マウリツィオ・ポリーニ ピアニスト 
p.139 ミス・マリー=アンヌ
p.152 中也、ハムレット、イヴァン・カラマーゾフ
p.163 オリビア・ハッセー ブルック・シールズ 女優
p.175 大島弓子 漫画家 サー・チャールズ・レスター
p.176 ウィリアム・フリードキン『エクソシスト』
* 2008/08/13(水) # [ 読書感想文 ] トラックバック:0 コメント:0

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