÷0  ジャンル雑多な読書感想文
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読書メモ
個人的に歴史ブーム
「砂糖の世界史」
川北稔 岩波ジュニア新書

 子供用と侮るなかれの良書。というか、岩波ジュニア新書は意外に大人でも難しい内容が多い気がする。
 砂糖という誰もが好む「世界商品」が、歴史に果たしてきた功罪を解く。古来から貴重品、神聖な薬として珍重された砂糖は、大航海時代という世界統合のうねりを受けてその役割を大きく変えていく。贅沢・富の指標としての砂糖。そして茶と出会うことによって、上流階級から市民階級へと浸透していく。
 華やかなおいしさの裏には、モノカルチャー・プランテーションという過酷な合理化を進めた農業と、その労働力を支える奴隷貿易がある。アフリカ・南アメリカを現代に至るまで発展から取り残してきた爪痕を刻んで、砂糖はその生産量を大きく増す。
 そしてやがて砂糖入りの紅茶は、労働者のエネルギー源として産業革命を支えていくことになるのだった。
 流行しているらしい世界システム論と歴史人類学を採り入れた視点の本書は、けれど決して難しいことはなく、平易な言葉で、「砂糖」という商品から歴史と世界を繋いでくれる。
 そして私はこの本を読みながら、砂糖入りのミルクティーを飲んだのでした。

「蒙古襲来」
網野善彦

 下巻の途中で挫折。日本史の専門用語が多くて、なかなか苦しい。
 いつもどおり非農業民など定住しない職人や悪党・非人などの役割を重視しながら書いている。が、基礎知識が薄いのでどうしようもない。
 ところで、今まで、日蓮の活動とか原始仏教の立場から批判する視点のもので見てきたのでよく分からなかったけれど、この非農業民と武士・それを支える農民という立場の構図で見るとわかりやすいのかも。土俗的な感じもする神道との融合的なところも、そう考えれば納得できるし。鎌倉武士とその支配機構と結びつくことで、非人たちの救済をはかった忍性を激しく非難したことも、わりとわかりやすくなるような。

「世界史」
ウィリアム・H・マクニール 中公文庫

 まだ読書中。だけど、いい本だと思います。固有名詞がほとんどないのも良い。
 文化の発展度とその浸透から見る世界史。各国史の組み合わせでもなく、西欧中央史観でもなく、各地域が有機的に組み合わさりながら、それぞれの進歩(?)を遂げていく。世界の様々な地域との比較によって、今まで単語の羅列にすぎなかった文化や戦争の名前が、立体的に組みあがっていく。
 あと、日本がわりと好評化なのも興味深い。外国から見た日本史ものはこれからも読んでいきたいところ。
* 2008/08/08(金) # [ 読書感想文 ] トラックバック:0 コメント:0

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