÷0  ジャンル雑多な読書感想文
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八月の砲声(上)
八月の砲声(上)
バーバラ・W・タックマン ちくま学芸文庫

 ピュリッツァー賞受賞作ということで。第一次世界大戦を、日記や手記など一次資料によって丹念に再現し、その発生と推移を克明につづるノンフィクション。
 1914年6月、サライェヴォにて一発の銃声が響く。ベル・エポックの名残、すすむグローバリゼーション、血縁関係で結ばれた各国王族。だれもが地域の小競り合いで終わると思っていた。が、ドイツ参謀が用意していたシュリーフェンプランが自動的に発動。これにより、中立国であるベルギーは領土を侵害され、同時にフランスとロシアの大国が戦争に巻き込まれる。そして、ヨーロッパ情勢と無関係ではいられないイギリスも巻き込まれ、やがて戦争は泥沼へとはまり込んでいく。上巻はベルギー首都ブリュッセル陥落まで。
危機発生時の意思決定が以下に難しい、なんてことを考えつつ、みんながわらわらしている状況が、不謹慎だけれどおかしい。想像による心情描写などはなく、淡々と事実や態度を語っていく中で、各個人の性格が透けて見えてくる。同時に、各国情勢の違いが彼らを縛り、誰もがなんだかよくわからないうちに、未曾有の大戦へと突入していくのである。事件の渦中にいる中ですべてを見渡すのは不可能なんだけれど。
 ドイツがベルギーを舐め切っているところに、毅然とノーをつきつけるベルギー国王アルベールが非常に格好良い。行くも地獄、行かぬも地獄という状況の中で、国民を鼓舞中立国の矜持を保って国民を鼓舞して厳しい決断を下すのがいかに大変なことかは、この本で描かれている各国首脳の苦悩を見ればよくわかる。大国に翻弄される小国は大変だなあと思う。
 というか、チャーチルすごすぎ。
* 2008/06/19(木) # [ 読書感想文 ] トラックバック:0 コメント:0

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