÷0  ジャンル雑多な読書感想文
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戦闘妖精・雪風
戦闘妖精・雪風<改>
神林長秀 ハヤカワ文庫

ざっと読んだだけの軽い感想
 ずっと読もうと思っていて忘れていた異種間コミュニケーションものSF。異星人とのコンタクトも含めつつ、人間と機械の対比を描く。もちろん、自分の読みは深井少尉と戦闘機「雪風」メインで。
 結論から言えば、非常に自分の好みに近いもので良かった。原型至上主義の異種恋好きにはたまらないものがある。特に、戦闘機である「雪風」があくまで機械としての合理性に徹底して、なんというか同情の余地がないところが。
 特殊部隊として味方を撃つことさえ厭わないように訓練された飛行兵の深井少尉は、愛機雪風以外のほとんど全てを心から切り捨てている。基本的には雪風>それ以外。
 一方JAMという異星人を倒すことを至上命令として与えられた戦闘機の雪風は、パイロットである深井少尉とともに任務を遂行していく。そして重ねられるバージョンアップによって、ついに彼女は人間を必要としないようになるが。
 戦闘機の擬人化はないけれど、どうしても深井少尉は雪風に人格を与えて考えてしまい、まるで「彼女」が恋人でもあるかのように、雪風に裏切られた様に感じたり嫉妬してみたりするのは、彼が人間であるがゆえ。一方で、確かに雪風はパートナーともいえる彼の信頼に応えるだけの働きをしているのだけれど、それはあくまで雪風が機械であるがゆえ。安易な擬人化や都合の良いセンチメンタルを廃したところで、認識枠組みや在り方そのものが違う存在を、「人間」が「機械」に感情を持つということはどういうことなのかを描いている。
 最後に深井少尉が雪風に裏切られたと感じる結末まで含めて、とても面白かったと思う。最後の任務達成率100%というのが、戦闘機である雪風の全てであり、それ以上でも以下でもないところがいいなあ。でもどこかで、何かしらあるといいなと思っているのは、やっぱり自分でも甘いと思う。形からはいる愛があってもいいじゃない。
 続編の「グッドラック」は、もう少しそのあたりが甘いらしいけど、どうなんだろう?
* 2008/06/11(水) # [ 読書感想文 ] トラックバック:0 コメント:0

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