÷0  ジャンル雑多な読書感想文
2017.09 « .1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31» 2017.11
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
* --/--/--(--) # [ スポンサー広告 ]
阿修羅ガール
阿修羅ガール
舞城王太郎 新潮社

 語りがよいと聞いて、ずっと読もうと思っていたわりには忘れていたけれど、読んでみた。作者は確か覆面作家だったはず。
 あらすじ。好きでもない相手とうっかりやっちゃった主人公カツラアイコは、相手の顔面に蹴りを入れてホテルから逃げ出し、反省する。しかし翌日、その相手が失踪し、切断された指が彼の自宅に送られてくる。自分が本当に好きだと思い出した金田とその事件を追ううちに、中学生狩りである「アルマゲドン」がはじまるが。
 『今どき』の暴力と乱暴な言葉に溢れているこの世界で、三途の川を挟み、しっかり者のシャスティンや連続殺人鬼のグルグル魔人という人格を通して、自分と他人、生と死の境界を越え、自分を殺したところにあるのは、まさに現代の阿修羅というわけで、最後にきちんと解題もついている親切設計。よくわかんなくたって、本に書いてあるとおり、読んでいて「楽しい」のでよいと思う。
 最初の語り口と展開がとにかく秀逸で読ませる。顔射をなんとか防いで、自尊心をかろうじて守り、プリズンエンジェルを免れたくだりとか。くだけた言葉と主人公の真摯な思考がこの作品の特徴であり、魅力だと思う。
何だっけ?また間違えてんのかな。わたしは黒人の人の顔の区別が上手くつかない。好きな人の区別すらよくついていなかったのだ。しょうがあるまい。
 いやしょうがあるまいじゃあるまい。しっかりしろ。まったく。

 主人公の女の子は欲望にだらしなく怠惰だけれど、内面での語りは非常に自省的で、慎重かつ誠実に自分の意志と行為について考えている。まさに『文学的』少女。けれど、行動や口調はそれとは全く正反対の印象で短慮で乱暴で、いかにもいまどきの『女子高生』。そのギャップが不思議であり、でも実際そんなもんだとも思う。
 普段着の大木ボンド似の桜月淡雪のかっこよさが異常。そりゃ惚れるよ。佐野はやっぱりかわいそうなので、いつか見つけてあげてほしいと思います。
* 2008/05/21(水) # [ 読書感想文 ] トラックバック:0 コメント:0

■ コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: ←ここをチェックすると 管理者のみが読めるコメントになります
 


トラックバック
この記事のトラックバックURL

▼この記事へのトラックバック(あれば表示)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。